老人しかいない町

西暦2053年、地球には若者の姿が誰も見当たらなかった。若者の存在は、生殖機能を喪失した人間たちによって永遠の命を迎えた老人たちの世界で、医療技術の進歩により可能になった。老人たちは老いを知らず、事故や疾患で身体の一部を失った者はサイボーグとして再生し、不老不死の生を享受していた。

生身の老人とサーボーグ

サイボーグ化したおばあちゃん

町の中心に位置するコンビニ、ファストフードのメクドナルド。2020年代なら若い従業員が特徴的だったが、働くものは老人…

ファストフードの店員

ダンプの運転手もとうに100歳を越えるおばあちゃんが元気に運転していた。

ダンプカー

また野球選手、アメリカンフットボール選手、サーファーなど、あらゆる分野で活躍するのは老人やサイボーグたちだった。青い地球は、老人たちの時代となっていた。

野球選手

フットボール選手

サーファー

サイボーグ

しかし、この平和な世界には裏で潜む闘争が存在していた。

戦い

闘争

老人たちとサイボーグたちは、目立たない場所で日常的に争いを続けており、地球の平和を揺るがす事件が多発していた。老いと死が存在しない世界で、彼らは争い続ける理由を持っていた。

しかし…

隕石衝突

ある日、地球に突如として隕石が衝突した。

逃走

余裕の老人

老人たちは驚き、恐れて逃げ回ったが、にやけた表情でその出来事を迎え入れた。不老不死を手に入れた彼らは、隕石の衝突を受けても死なないと確信していた。しかし、現実は彼らの予想とは異なっていた。

彷徨う魂

隕石の衝突により、老人たちの肉体は砕け散り、魂だけが残った。その魂はやがて宇宙のブラックホールに吸い込まれ、老いの惑星の最後は宇宙に収束されてしまった。

地球

それから何百億年がたっただろうか?宇宙が極限に収束した際、ビッグバンが起こり、新たな地球も誕生した。もちろん、その地球には水や空気も存在したが、老人やサイボーグの姿はなかった。

あとがき

「老いの惑星」は、永遠の命への欲望とその帰結についての物語であり、老人たちが直面する新たな運命とは何かを考えさせる作品となっています。老いと死を受け入れることの大切さと、永遠の若さへの欲望の間で揺れる人間の心情が描かれています。