東京競馬場

共同通信杯は、今年の3歳クラシックに繋がるレースとして、興味深い一戦。舞台は東京競馬場の芝1800mで開催される。過去10年を振り返り、今年の共同通信杯を予想してみよう。

共同通信杯 過去

共同通信杯の過去10年の3着馬までを単勝人気と、馬連・3連単の配当を加え表にしてみた。(以下)

勝馬 人気 2着馬 人気 3着馬 人気 馬連配当 3連単配当
2019 ダノンキングリー 3 アドマイヤマーズ 1 クラージュゲリエ 4 330 2170
2018 オウケンムーン 6 サトノソルタス 3 エイムアンドエンド 10 5080 566290
2017 スワーヴリチャード 2 エトルディーニュ 6 ムーヴザワールド 1 3410 16620
2016 ディーマジェスティ 6 イモータル 5 メートルダール 3 9650 98880
2015 リアルスティール 3 ドゥラメンテ 1 アンビシャス 4 710 10870
2014 イスラボニータ 1 ベルキャニオン 3 サトノアラジン 2 680 3190
2013 メイケイペガスター 4 ゴットフリート 2 マイネルストラーノ 9 1140 79330
2012 ゴールドシップ 2 ディープブリランテ 1 スピルバーグ 3 210 3790
2011 ナカヤマナイト 3 ユニバーサルバンク 6 ディープサウンド 5 2090 30970

勝馬の単勝人気を見ると、共同通信杯を1番人気人気で勝った馬は2014年のイスラボニータ一頭のみで、その時の単勝オッズは2.2倍と抜けた人気であった。

他の年は単勝2番人気~6番人気が勝っており、伏兵の浮上も十分考えられるのが共同通信杯となっている。

馬連や3連単の配当を見ても、本命から穴馬券まで幅広く分布しているが、人気通りに決まらないのが共同通信杯の傾向か。

共同通信杯 過去データ

共同通信杯の過去データから、勝馬のその後を確認すると、皐月賞やダービーで馬券圏内に入っており、3頭の皐月賞馬を輩出している。(以下表参照)

勝馬 皐月賞着順 ダービー着順
2019 ダノンキングリー 3 2
2018 オウケンムーン 12 15
2017 スワーヴリチャード 6 2
2016 ディーマジェスティ 1 3
2015 リアルスティール 2 4
2014 イスラボニータ 1 2
2013 メイケイペガスター 9 11
2012 ゴールドシップ 1 5
2011 ナカヤマナイト 5 4

共同通信杯は今後を占う上で、非常に興味深い1戦になると言えます。そこでデータより、勝馬の特徴をリサーチしてみると、面白いデータが浮かび上がりました。

それは…

デビューしてから一度は、上り3ハロンを33秒台で駆け抜けている点です。(該当馬は10頭中9頭で2012年のゴールドシップのみ未該当)

また、デビュー2戦目で共同通信杯を制した馬は、2015年のリアルスティール1頭のみでした。

クラシック(皐月賞やダービー)で馬券圏内に入るには、突出した能力の片輪を共同通信杯以前に出す事が必要だといえます。

共同通信杯 2020

2020年の共同通信杯の出走予定馬は、9頭と小頭数。以下にターゲットのZI指数を予想オッズとし、人気にあるであろう順に並び替えてみました。

馬名 ZI(予測オッズ)
マイラプソディ 133
シングンバズーカ 118
ココロノトウダイ 114
ビターエンダー 107
フィリオアレグロ 106
ダーリントンホール 100
シコウ 81
アジュバント 63
エン 0

この中で、デビューしてから一度は、上り3ハロンを33秒台で駆け抜けている馬は、ココロノトウダイ・シコウ・ビターエンダー・マイラプソディの4頭。

マイラプソディはデビューして負けなしの3連勝馬で、人気は被ると想定されますが、共同通信杯で単勝1番人気で制した馬は1頭のみ。人気通りに決まらないのも共同通信杯ということを加味すると、一線級相手と戦ってきたシコウや、2連勝中のココロノトウダイ穴目で購入するのが、面白いかもしれませんね。