阪神競馬場

今週日曜日に阪神競馬場での阪急杯GⅢが開催される。芝の1400メートルが舞台で、約1か月後に中京競馬場で開催される高松宮杯GⅠの前哨戦でもある。過去10年の結果をもとに2020年の勝馬を探していこう。

阪急杯、過去10年の勝馬から浮上したGⅠとの因果関係

阪急杯の勝馬を過去10年調べてみると、このレース以降GⅠを制した馬が4頭いる。2010年のエーシンフォワード、2013年のロードカナロア、2014年のコパンノリチャード、2016年のミッキーアイルだ。

エーシンフォワードは高松宮杯で3着の後、凡走を繰り返しその年のマイルチャンピョンシップを制した。

ロードカナロアは、阪急杯の前にすでにスプリンターズステークス、香港スプリントのGⅠを制しており、その後も高松宮杯、安田記念、スプリンターズステークス・香港スプリントの連覇と、偉大な成績を残した歴史的名馬である。

コパンノリチャードは、次走の高松宮杯を制し、ミッキーアイルはNHKマイルカップをすでに勝っているGⅠ馬だが、次走の高松宮杯、スプリンターズステークスを2着したのちにマイルチャンピョンシップを制した。

そんな4頭の共通点だが、阪急杯出走時の馬齢は4、5歳。そして4頭全てデビュー戦を単勝1、2番人気で連対している。この事からデビュー当初から高い素質があり人気をし、実力も見せつけた馬である事が条件になる。2020年も、そんな馬が出走してくるなら、阪急杯を勝ってGⅠを制する可能性が高いと言える。

因みに、阪急杯の過去勝馬の中で、デビュー戦を単勝1、2番人気で連対した馬は5頭いるが、4頭以外でGⅠを勝てなかったのは2019年のスマートオーディン1頭のみだ。しかし、スマートオーディンはまだ現役なので今後、GⅠを制する可能性もある。

2020年、阪急杯の出走予定馬に未来のGⅠ馬がいるのか!?

阪急杯2020年の出走予定馬は、現在の所20頭、以下の通り。

馬名 性別 年齢 予想人気(ZI指数)
ダイアトニック 5 131
フィアーノロマーノ 6 125
ベストアクター 6 120
ライラックカラー 5 119
ステルヴィオ 5 118
クリノガウディー 4 117
マイスタイル 6 117
ジョイフル 6 114
ラヴィングアンサー 6 108
ハッピーアワー 4 105
ストーミーシー 7 104
アンヴァル 5 102
エスターテ 5 93
ディープダイバー 4 92
ニシノラッシュ 8 92
レインボーフラッグ 7 92
ロジクライ 7 92
ティーハーフ 10 90
スマートオーディン 7 84
サフランハート 7 80

表のZI指数とは、競馬のデータベースソフト「ターゲット」の指数で全走を数値化したもの。数値が高いほど人気になりやすい。

阪急杯の過去10年データから、阪急杯を勝ってGⅠ馬になる条件が…

馬齢が4、5歳で、デビュー戦を単勝1、2番人気で連対している馬

2020年阪急杯の出走予定馬で、この条件に合致した馬は…

新馬戦で2番人気1着のステルヴィオダイアトニックの2頭のみ。(ステルヴィオに関しては、すでにマイルチャンピョンシップを制している。)

その2頭の父が、ロードカナロアというロマンチックな背景になってしまったが、阪急杯を勝ちGⅠをも制して父を超える名馬になる事が出来るでしょうか。非常に楽しみな一戦になりそうだ。


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