有馬記念 2019 予想

2019年の有馬記念が12月22日に中山競馬場で開催される。今年最後のＧⅠで豪華なメンバーが揃った。

予想に入る前に一つ注意しておこうと思うのは、有馬記念は強い馬が勝つレースではないという認識を持つ事。

それは有馬記念の過去レースを見て頂ければ頷ける話だと思います。有馬記念はファン投票で人気順に出走権が得られるレース。他のＧⅠとは出走条件が異なります。

もちろんファン投票で人気になるには、それなりの活躍をしているので強い馬が出ることになります。

2019年の有馬記念で単勝1番人気になろうアーモンドアイですが、これまでの戦歴から一番強い馬はこの馬で間違いないでしょう。

しかし、香港遠征を断念し熱発後の出走です。陣営側も賞金は高いが、国際的に勝って得するレースではないのが有馬記念。ただのお祭りレースには出走させたくないはずだと思います。

しかし、出走させなければファンを裏切ることになるし、それにより有馬記念の馬券の売り上げが減少するかも知れません。そういう理由から出走させたのではないでしょうか。

アーモンドアイ陣営からすると、故障なく無事に周回してきてくれれば良いと思っているかもしれません。

そういう観点から思い切ってアーモンドアイのような怪しい馬たちは軸にしない予想を心がけようと考えています。

また有馬記念で引退する馬達の陣営の思惑も、無事にレースを走ってもらい引退後の種牡馬や、繁殖牝馬の役割を果たして欲しいはず。よって軸には出来ないと考えています。

以下に有力馬を分析していきます。

有馬記念 2019 有力馬の分析

アーモンドアイ

全10戦中GI6勝（海外含む）今や敵なしと言われる女傑アーモンドアイ。その強さは全走の天皇賞（秋）を見た方なら鳥肌もの。歴史的名馬になろう女傑が有馬記念で圧倒的人気を背負う。

絶好枠を引き当て先ず負けることはないと思われるが、全走後に熱発もあり順調とは言い難い。コーナーを6回も回る中山芝2500Mだけに末脚不発も考えられるが…

リスグラシュー

GI4勝（海外含む）3歳までG1を勝てなかったが4歳以降の活躍が著しい晩成タイプのリスグラシュー。

実績から1600M～2000Mまでの勝利が多く適性はマイラーよりの中距離がベスト。時計のかかる馬場が合いそうも、今回の舞台が合うのかどうかが課題になる。

好枠を引き当てたので人気でも消去はしたくないが…

サートゥルナーリア

勝皐月賞までは無敗（GI2勝）、ディープインパクトのような深いインパクトを残してダービー挑戦も、まさかの敗退。その後の3歳GⅡを圧勝したが、クラシックを蹴って天皇賞（秋）で単勝2番人気に推されるも敗退したサートゥルナーリア。

左回りのコースが合わないと言われているが、何やら他の事情も含んでいるとか。それが原因で、想像する強さを感じられないレースをしている可能性がある。

古馬との対戦から3歳のレベルに疑問が残るも、人気を落としそうな今回が狙い目で、中山の2500Mは合うはず。他の事情が解消されているなら強いサートゥルナーリアが見れるかもしれない。

ワールドプレミア

今年の菊花賞馬ワールドプレミアは、有馬記念でデビュー7戦目で伸びしろが一番ある。

しかし、皐月賞馬とダービー馬が不在の菊花賞並びに上手く立ち回ったコース取りが勝因と考えられる。また世代レベルを考えると本命にはし辛い。

有馬の舞台で内枠を引き当てたとしても、ヒモ候補で十分なのではないかと思う。

フィエールマン

凱旋門賞12着後の有馬記念参戦、国内でのレース７戦全て複勝圏内という実績を持つフィエールマン。

しかし戦ってきた相手を考えると、強気にはなれないのも事実。あまり人気になるようなら思い切って消去したい馬でもある。

ヴェロックス

デビューから９戦中、複勝圏外になったのは東京スポーツ杯2歳Sだけ。世代レベルがあるとはいえ相手なりに堅実駆けするタイプ。

脚質も有馬向きで有馬で外枠以外なら、勝ちきれないが連候補以降に絡む可能性は十分ある。

キセキ

前年の菊花賞以来、G1では勝てないレースが続いているキセキ。当時の脚質からは考えられない、逃げの脚質が板についてきた。

戦歴から左回りが合うイメージが強い。同型の動きも気になるが、今回もスンナリ逃げて自分の形に持ち込めば粘っこい。

スワーヴリチャード

ＪＣを内から突き抜けた勝ち方が印象的なスワーヴリチャード。雨上がりで内が乾いたコースを、ロスなく回った騎手の好プレーが際立ったレースだった。

今回も内目の枠を引き当てＪＣの再現も考えられるが、天皇賞⇒ＪＣ⇒有馬記念というローテはさすがに厳しいような感じがする。