競馬場のオッズ

競馬でいうオッズ理論とは、オッズのバランスに着目した馬券術です。平成10年に相馬一誠さんが10戦9勝の絶対馬券理論(オッズ・オン方式)という本を出版し、話題になりました。

具体的には、前日の競馬新聞の予想人気を得点化し、どんな決着になるのか予報を立てます。そして当日の単複馬連のオッズをもとに前日予報との比較、また馬券種毎の売れ行きの違いを考察しバランスが取れているかどうかを判定します。

そのバランスが取れていれば本命戦、とれていないなら波乱レースとし、買い目を決定します。

買い目の決定には、断層というオッズの開きを使用して軸馬を決定します。

オッズ理論のメリットは、事前に本命、中穴、穴レースなどを予測している為、闇雲に全レース手を出す事がなくなります。また、レースの質に応じた買い目が決まってるので、あれもこれも買い目を追加していく事がありません。結果、満足いく的中率や回収率を望めます

オッズ理論のデメリットは、理論を把握するのが難しい点にあります。またオッズ・オン方式では、競馬新聞を三紙用意しなければならずお金もかかります。さらにトラックマンの印を得点化したり、オッズの取得や人気順に並べ替えたり、断層を計算したりで、とにかく時間も頭も使います。

面倒くさいのが嫌な方は手を出さない事が得策です。手を出した結果、いいかげんな知識で適当に買い目を出して、的中せず大切なお金を失ってしまったとなるわけですから。

オッズ理論は、身につけることが難しいですが、使いこなせるようになれば競馬の勝組になれる馬券術だと思います。

オッズ理論 断層

オッズ理論と言っても、最近では〇〇式など「10戦9勝馬券新理論」の進化版的な理論で公開されているようです。その中で、オッズ理論で必ず必要になる断層についても色々な捉え方があるようです。その前に断層とは何か?説明したいと思います。

京都記念単勝オッズ

上記画像は、2020年の京都記念の単勝オッズを人気順に並べ替えたものです。

断層は人気の開きを数値化したものなので、オッズ・オン方式における単勝人気の断層の算出方法は…

一つ下の人気から割った値になります。その断層値が1.7倍以上あれば、人気に開きがあり、断層が付くと表現しています。

ここでは、単勝2番人気のカレンブーケドールのオッズ÷単勝1番人気のクロノジェネシスのオッズ=断層値となり…

2.8÷2.7=1.03

よって、単勝1番人気と2番人気の開きは1.03倍で、1位の断層は付かないとなります。

このように単勝の断層を算出していくと…

2位の断層:3番人気÷2番人気=1.53

3位の断層:4番人気÷3番人気=2.11(断層が付く)

4位の断層:5番人気÷4番人気=1.59

5位の断層:6番人気÷5番人気=1.13

6位の断層:7番人気÷6番人気=1.38

7位の断層:8番人気÷7番人気=2.27(断層が付く)

8位の断層:9番人気÷8番人気=2.14(断層が付く)

このレースは3,7,8位に断層があるとなります。オッズ理論では、穴レースの判定が出れば、主に馬連の1位断層を除いた、第二断層手前3、4頭が穴馬としてピックアップされるため、断層は重要な役割を果たしていると言えます。(このレースは穴レースではない。)

オッズ理論 エクセル

オッズ理論を実践するには、エクセルが有効なツールだと言えます。エクセルは非常に便利な表計算ソフトなので、オッズの並べ替えなど簡単に出来てしまいます。

また関数などを使えば便利度は増すでしょうし、VBAまで習得出来れば、さらにオッズ理論に貢献してくれることでしょう。

僕もオッズ理論をエクセルで実践していますが、20年前は関数すら何一つ知りませんでした。しかし、オッズ理論と共に、エクセルの知識もコツコツ独学し、今ではVBAまで出来るようになってます。

具体的には、フリーソフトのターゲットで時系列オッズを取得し、CSVファイルに吐き出した後、エクセルVBAで時系列オッズを取り込み下記画像のように表示させ、馬券検討をスムーズにできるよう合理化を図っています。

Excelオッズ表

エクセルはVBAまで習得できれば、オッズ理論を実践する際に協力な味方になります。あなたも是非、チャレンジしてみてはどうでしょうか。

オッズ理論で万馬券

オッズ理論は、どんなレース決着になるかを事前に予測する為、本命レースに穴馬券を購入する不用なことはないと述べた通りです。

これはオッズ理論が、本命レースから穴レースまで幅広く対応できる馬券術だという証明にもなります。ここでは、オッズ理論で万馬券をゲットした例を紹介したいと思います。

ここで言う万馬券は、馬連になります。馬連万馬券は、言うまでもなく穴レースの結果。オッズ理論は、穴レースを事前に狙って的中させることも可能なのです。

穴レース決着になるには、それなりのお膳立てが必要になります。初心者の方用に、穴レース決着になりやすい条件を述べておきます。

それは、朝一オッズを使用します。朝一オッズとは、開催当日の9:35〜9:50くらいに取得したオッズを指します。

その日の最終レールを除く全てのレースを対象とし、調べて欲しいのは、単勝1番人気のオッズと、馬連1番人気のオッズの2点。そして、単勝1番人気のオッズが4倍以上、馬連1番人気のオッズが10倍以上のレースをピックアップします。

そのレースが穴レース決着になりやすいので、オッズ理論で狙っていきます。

2020/2/16(日)の京都競馬場、単勝1番人気のオッズが4倍以上、馬連1番人気のオッズが10倍以上のレースは二レースありました。第一レースと第7レースです。

その馬連の結果は1レース3,620円・7レース14,640円と、馬連万馬券がひとレース出現しました。通算、簡易判定だけでも穴決着になる確率は3割くらいあるので、闇雲にレースを選ぶよりかは、はるかに万馬券出現率が高いので一度ご自身で確認してみてはどうでしょうか。

実際に僕が購入し、7レースの万馬券はゲットできました。買い目は以下。

オッズ理論の買い目

このレースは、朝一オッズから強烈な穴馬のサインを出していた1頭、馬番3番に絞り込み見事、馬連は的中できました。回収率も1394%と爆発的な利益ではないでしょうか。

しかし、詰めが甘く3連単に馬番3馬を2着固定にしたばかりに、3連単を取りこぼしました…

万馬券的中証明書

以上、オッズ理論で万馬券が簡単にゲットできてしまうと言う事です。最初は何が何だか意味不明かもしれませんが、慣れてくればそうでもありませんし、競馬で負けることは少ないと思うので、是非チャレンジしてみて下さいね!